背骨が左右に歪んでしまう疾患を脊椎側彎症といいます。
デスクワークや車の運転等、長時間同じ姿勢を続けることが原因で発症し
慢性的な肩こりや頭痛、腰痛、背痛の原因になる最も多い疾患です。
その脊椎側彎症が成長期の子供にも発症します。
背骨が歪んだ状態でドンドン骨が成長する為、
その歪み方は大人の比ではありません。
なかには背骨の横へのカーブが30°以上ある子供や手術をする子供もいます。
そんな恐い疾患ですが、原因は今だはっきりと特定されておらず
重たい鞄を持つからとか
机に向かって座っている姿勢が悪い等と言われています。
ですが、私の長い臨床体験から言える確かな事は
脊椎側彎症を発症する多くの子供達が
スイミングスクールに通っているという事実です。
目を閉じて泳げば全員右へ曲がったり、左へ曲がっていったりするのは当然で
それは、体全体の筋肉のアンバランスや関節の動きの差で起こる自然現象。
それをゴーグルを着けて目を開け
あんな狭いコースを真っ直ぐに泳ごうとすれば、
当然体は歪んでしまいます。
だから子供にスイミングスクールに行くなというのではなく
スイミングスクール以外で体を動かす時間を増やすことをおすすめします。
たとえ、スイミングスクールで背骨が歪んでしまっても
それ以外で自由に体を動かすことができれば
自然に体の歪みは解消します。