蝶形骨とは?
蝶形骨とは頭蓋骨を形成する骨の一つで、頭蓋骨のほぼ中央に位置し
蝶が羽を広げている形に見えるので蝶形骨という名が付きました。
蝶形骨の4つの重要性
人間にはプラスチックやセラミックなどの人工物で代用できない骨が2つあります。
それが蝶形骨と骨盤を形成する仙骨です。
1.頭蓋骨の動きの中心
頭蓋骨と仙骨は絶え間なく動き、脳と脊髄に栄養を供給している
脳脊髄液の循環を行っています。
その頭蓋骨の動きの中心に位置するのが蝶形骨で
蝶形骨の動きなしでは脳脊髄液の循環は行えません。
2.自律神経・ホルモン分泌に影響
蝶形骨は脳の前側の“前頭葉”という部位を乗せるお皿のような構造になっていて
自律神経の中枢“視床下部”やホルモンの中枢“脳下垂体”を支えています。
つまり、蝶形骨は自律神経系や内分泌系(ホルモン)に強い影響を与えています。
3.カラダのバランス調整の中心
蝶形骨は頭蓋骨のほぼ中心に位置し、カラダのバランス調整を担う中心的存在です。
蝶形骨は、顎の関節そして耳の奥にある“三半規管”という
平衡感覚を司っている器官と密接に関係し
カラダのバランスには必要不可欠な骨です。
世界のスポーツ界で活躍するトップアスリート達は皆
蝶形骨の動きが良いという報告もあります。
4.横隔膜と連結
蝶形骨から始まる筋膜は、ラップで包み込むように
気管・食道・心臓を包み、横隔膜まで繋がっています。
その為、心臓や呼吸に関係するだけでなく、横隔膜に隣接する
各臓器(肝臓・胆のう・胃・膵臓など)に影響を及ぼします。
以上、蝶形骨という骨の重要性についてお話しさせて頂きました。